
牛ふんをエネルギーに変える街づくり
地域課題が生んだ発電所
VOICE
02
井上 篤
INOUE ATSUSHI
かぶとバイオファーム合同会社
三和電気土木工事株式会社
業務執行社員
畜産業が発展したことと引き換えに、
牛ふんの臭気問題が地域の悩みとなっていた。
このプラントを作るきっかけとなったのは、2015年に太陽光パネルを取り付けたいというご相談を地域の大きな牧場から頂いたのがきっかけです。
岡山県笠岡市は畜産がとても盛んな地域で、牛の数も約1万頭を数えます。牛は大きな生き物ですからフンの量も多く臭気の問題が地域の問題となり、これが大きな悩みとなっていました。


バイオマス発電は、牛ふんの臭気削減と、
農業用の堆肥作りの手間の削減に効果的。
かぶとバイオファーム発電所は牛ふんから創電し、中部電力ネットワークを通じて地域に電力供給を行っています。施設に持ち込まれた牛ふんは発酵槽で燃料となるバイオガスを生成するのと同時に、施設内の脱臭装置により悪臭を大幅に軽減しています。また酪農家にとっては、牛ふんを利用した農業用の堆肥作りの手間を減らせるという効果もあります。
こうした環境面からも大幅にプラス効果があることから、笠岡市のバックアップもあり順調に計画を進めることができました。

バイオマス発電が実現する循環型経済は、
これからの日本を支える若い世代へのバトン。
建設に当たってはこの地区は干拓地であったため、地盤改良はしっかりと行い、堅牢なプラントを建設しました。完成後は全国の畜産の盛んな地域から見学もたくさん来ておられます。やはり同じ悩みを持っておられるのは共通かと思いますし、解決する手段となると思いますので、こういった事業が全国のみならず世界中に広がっていくと良いなと思っております。
地域の中学生、高校生も見学に来られていますし、私が出前授業にいくこともあります。子供たちはSDGsへの関心も高いと同時に知識も持ち合わせていると感じます。循環型経済はこれからの日本を支える次世代へのバトンだとも思います。
